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開運・招福「奥州仙臺七福神巡り」

最終更新日:2024/03/08

季節
1月/2月/3月/4月/5月/6月/7月/8月/9月/10月/11月/12月
市町村
仙台・松島エリア-仙台市
目的
歴史・文化-神社、仏閣

福や徳をもたらすとして古くは室町時代から信仰されている七福神。仙台でも七福神巡りができることはご存知ですか?

今回は、旧暦で1年のはじまりと考えられている二十四節気の立春に奥州仙臺七福神巡りに行ってまいりました。

七福神巡りと一緒にお寺の特徴や交通アクセスについてもご紹介します。奥州仙臺七福神巡りは1日でまわることも可能ですが、じっくりお寺を巡るのも楽しみの1つだと思います。

最初に伺ったのは大黒天をお祀りされている喜傳山秀林寺です。長らく本堂耐震工事のため参拝を休止しておりましたので、参拝再開の初日に伺おうと思っておりました。

 

 

大黒天【喜傳山 秀林寺】

②壽老尊 【喜福山 玄光庵】

③えびす 【藤崎えびす神社】

④弁才天 【天総山 林香院】

⑤毘沙門天【金光山 満福寺】

⑥布袋尊【南谷山 福聚院】

⑦福禄寿【医王山 鉤取寺】

 

 

 

①大黒天【喜傳山秀林寺】

 

 

存在感のある仁王像がお出迎え。

 

 

仁王像の後ろに構えるのは三千大仙門。左側には阿弥陀三尊、十四讃嘆菩薩と阿弥陀如来一千体が祀られており、右側には薬師三尊、十二神将と薬師如来一千体が祀られています。この上には三世三大尊(弥陀、釈迦、弥勒)の三尊仏と釈迦牟尼仏一千体が祀られております。そして隠れていますが鐘もあります。

 

 

 

耐震工事が終わったばかりの本堂。

 

 

バリアフリーのトイレも完備。その隣にいらっしゃるのは仙台空襲の戦災死没者の慰霊の為に建立された北辰観音菩薩像。境内には奥の扉から入ります。

 

 

本堂内右手に鎮座している大黒天がお目見えです。

大黒天は食べ物と財運の福神様で「五穀豊穣」「商売繁盛」「開運招福」「子孫繁栄」「家内安全」等の御利益があるとされています。

≪ご真言:オン マカカラヤ ソワカ≫

7回唱えましょう。ご真言を唱えることで御利益を享受することができます。

 

 

皆様がよくみる大黒天のお姿は頭巾を被り、左肩には大きな袋、右手には打ち出の小槌というスタイルですが、こちらの大黒天は少し違っております。その名は三面六臂出世大黒天。3つの顔に6本の腕があります。真ん中のお顔が大黒天、左が毘沙門天、右が弁財天です。大黒天の袋の中には五穀が入っており、右手に持つ破魔の剣で悪を断ち切る意味があります。ちなみに打ち出の小槌は昔話だと願い事を唱えて振ると願いどおりのものが出てくると思っていましたが、全てのことを叩き壊すという意味も持っているようです。大黒天はインドの破壊と創造の神シヴァがルーツなので納得です。米俵にも意味があるようで、お米は田からできている。田からのもの→宝物を授けてくれると住職が教えてくれました。大黒天は、まさに五穀豊穣の神様ですね。

 

七福神巡りに欠かせない楽しみのひとつが御朱印を集めること。御朱印帳に御朱印をいただくこともできますが、私は「まくり」と呼ばれる紙に御朱印をいただくことにしました。まくりは1枚1,000円です。御朱印は300円です。おつりの出ないように渡しましょう。御朱印の他にスタンプラリー台紙も無料で配布されています。

 

 

スタンプ置き場はグッズ売り場の横にあります。

 

秀林寺のお守り

 

 

本堂の至る所に七福神の置物があります。形もデザインも様々なので、こちらもチェックしてみてください。

 

 

 

 

交通アクセスについて

 

お車の方は、本堂前に空きがありましたらお停めいただけます。仙台市中心部からお越しの際は交差点を曲がってすぐが入り口になります。私は最初通りすぎてしまいましたのでお気をつけください。

 

駐車場は秀林寺の並びに郵便局があり、その隣に1カ所と、道路挟んで向かい側にもう1カ所ございます。

 

バス停も駐車場の近くにあります。秀林寺までは徒歩5分もかからないで行けます。

市営バス(9)のりば〈北山・子平町方面〉北山一丁目下車

 

〖秀林寺詳細〗

住所:仙台市青葉区北山1丁目3-1

TEL:022-234-3989

HP:http://www.syurinji.com/

参拝・御朱印受付時間 9:00~16:00

(注)法要の際は参拝できませんのでお日にちを改めていただきますようお願い致します。

 

 

 

②壽老尊 【喜福山 玄光庵】

 

 

玄光庵は、秀林寺から程近い場所にあります。徒歩ですと約15分というところでしょうか。

 

 

こちらでも仁王像がお出迎え。

 

 

玄光庵の本堂外観

 

 

本堂内へはこちらの入口から入ります。

 

 

階段を上って右側に壽老尊が鎮座しております。

 

 

仙人のような壽老尊は長寿の神様で、南極寿星の精として永遠の輝きと寿命の御利益をいただけます。玄光庵の寿老尊の胎内には古くからあがめられてきた大日如来が奉安されています。三千年の長寿を保つ玄鹿(くろしか)を従え、災難を払ううちわや長寿の象徴とされる桃などを手に持つ壽老尊は、人々の安全と健康を守る「無病息災」の御利益もあるそう。

≪ご真言:オン バサラユゼイ ソワカ≫

 

玄光庵のお守り

 

額に飾られた七福神

 

 

スタンプ台はこちら

 

交通アクセスについて

 

 

お車の方は敷地内に空きがあればお停めいただけます。その他正門近くに駐車場がございます。

 

 

バス利用の方は市営バス(9)のりば<北山・子平町方面>堤通二丁目下車、奥の信号を左折して直進徒歩約5分

 

〖玄光庵詳細〗

住所:仙台市青葉区堤通1丁目3-16

TEL:022-234-2022

参拝・御朱印受付時間 9:00~16:00(法要の際でも参拝可能)

 

 

 

③えびす 【藤崎えびす神社】

 

 

えびす様が祀られているのは仙台の老舗百貨店の屋上にある藤崎えびす神社。百貨店に神社があるとは、なかなか珍しいですよね。

藤崎の創業は文政2年(1819年)、大町二丁目一番地で「得可主屋(えびすや)」の屋号で呉服商を開業しました。それ以来、えびす様は氏神様として尊崇されています。

 

 

藤崎えびす神社は藤崎本館の中央エレベーターに乗り、8階になります。エスカレーターは7階までしか行けません。

青葉通り側のエレベーターでも行けますが、中央エレベーターの方は出口正面に扉があるので近いです。

 

 

えびす様は七福神の中で唯一の日本古来の神様で「商売繁盛」「除災招福」の御利益があります。200年以上も藤崎百貨店が繁盛しているのは、こちらのえびす様のおかげかもしれませんね。

 

≪ご真言:エビス オオカミマモリタマエ サキハエタマエ≫

 

社殿の横には神輿殿があります。

 

 

七福神スタンプコンプリート!

 

スタンプは社務所の台にあります。

  

御朱印・お守りは本館6階呉服売り場でいただけます。上りエスカレーターで上がると右側にあります。

 

藤崎えびす神社のお守り

 

 

〖藤崎えびす神社詳細〗

住所:仙台市青葉区一番町3丁目2-17 藤崎本館屋上

TEL:022-261-5111

参拝時間 10:00~16:00

御朱印受付時間 11:00~17:00

交通アクセス:地下鉄東西線青葉通一番町駅直結

駐車場:専用駐車場あり(有料)

https://www.fujisaki.co.jp/access/

 

 

 

④弁才天 【天総山 林香院】

 

 

仙台市のお寺がたくさんあるエリア、新寺にあるのは弁才天が祀られている林香院。

 

十二支の動物たちとお地蔵様がお出迎え。

 

 

腹筋がすごい木彫りの仁王像、風神、雷神もお出迎え。

 

 

林香院本堂外観

 

 

弁才天は向かって左側に鎮座しております。

 

 

林香院の弁才天は秘仏ですので、お姿は見られませんでした。毎年11月23日の例祭の時と12月31日(深夜)~1月3日(正午まで)にご開帳されるとのことです。

 

≪ご真言:オン ソラソバテイエイ ソワカ≫

 

 

美しいやすらぎ聖観世音菩薩

 

 

天井に描かれている龍の絵も迫力満点

 

 

スタンプ台は玄関にあります。本堂は階段を上がって左手になります。

 

林香院のお守り

 

 

交通アクセスについて

 

お車の方はお寺の山門の隣に専用駐車場(30台)がございます。

バス利用の方は市営バス(5)のりば<志波町、六丁の目卸町方面>新寺4丁目・サンプラザ入口下車徒歩3分

地下鉄利用の方は地下鉄東西線宮城野通駅より徒歩10分

 

 

〖林香院詳細〗

住所:仙台市青葉区新寺5丁目1-1 

TEL:022-256-1705

参拝・御朱印受付時間 9:00~16:00

 

 

 

⑤毘沙門天【金光山 満福寺】

 

 

毘沙門天が祀られている満福寺は荒町商店街の一角にあります。

鳥居と仙台市の指定有形文化財にもなっている唐門を通っていきます。

 

 

こちらが108体の毘沙門天が納められている百八体毘沙門堂。のぼりが立っているところが目印になっています。

 

 

中を覗いてみると、江戸時代に作られた毘沙門天像がずらりと並んでいます。

毘沙門天は仏教を守る強靭なイメージから、戦いや勝利の神様として崇められており、開運、金運、勝運(合格祈願)、商売繁盛、健康長寿・厄除などの御利益があります。顔も戦いの神様らしく、相手を圧倒する迫力ある表情をしています。右手には宝棒と呼ばれる武器、左手には仏舎利が納められた入れ物の宝塔を持っている姿をしています。右手で持つ宝棒で邪鬼を追い払い、左手で持つ宝塔で豊かさを授けると言われています。とはいえ、毘沙門天像の表現はさまざまでポーズもすべて同じではありません。よく見るとこちらの毘沙門天像も1つ1つ表情やポーズが違います。

 

≪ご真言:オン ベイシラマンダヤ ソワカ≫

 

 

毘沙門堂。こちらにはご本尊の毘沙門天が祀られておりますが、秘仏ですので12年に1度、寅の年の8月1日と2日に御開帳されます。寅の日に参拝にいけば中に入ることができます。

 

 

中央の厨子には毘沙門天、左手には大日如来、右手には八臂弁才天と不動明王がいらっしゃいます。

厨子の右には毘沙門天の奥様の吉祥天、左には毘沙門天の子供の善膩師童子の掛け軸が掛かってあります。

毘沙門天は家族がおりますので子育ての神としても信仰されています。

 

 

神々しい大日如来。密教のtop of the topの仏様です。大日如来は読んで字のごとく太陽そのもの。大日如来は双子で、こちらの大日如来の印の組み方は両手で胸前に拳をつくり、右の拳で左の人差し指を握る印なので、知恵を表す金剛界です。

 

 

不動明王の後ろにある炎は迦楼羅(かるら)炎と呼ばれ、不浄なものを焼き清める炎とされています。迦楼羅はインド神話に登場する炎に包まれた聖なる鳥・ガルダが前身とされています。ガルダは鳥類の王で、口から火を吹き毒蛇を食べます。また神様の乗り物とされていました。よく見ると炎に鳥を発見!

八本の手を持つ八臂弁才天の頭の上には鳥居があります。宇賀神という日本の福の神が乗っています。弁才天はもともとインドの神ですが、日本との融合みたいで面白いです。

 

お守りは寺務所にて購入できますが、寅の日以外は開いておりませんのでご注意ください。

 

スタンプ台は本堂横入口付近に常設されています。

 

 

交通アクセスについて

 

本堂前に専用駐車場あり。

 

バス利用の方は市営バス(5)のりば<荒町・若林区役所・深沼方面>荒町下車徒歩3分

地下鉄利用の方は地下鉄南北線五橋駅より徒歩8分、地下鉄東西線連坊駅より徒歩8分

 

 

〖満福寺詳細〗

住所:仙台市若林区荒町206 

TEL:022-221-2718

参拝・御朱印受付時間 9:00~16:00

 

 

 

⑥布袋尊【南谷山 福聚院】

 

 

布袋尊が祀られているのは仙台市太白区にある福聚院。

 

 

本堂内には奥の扉から入ります。

 

 

布袋尊は本堂の奥に鎮座しております。

 

 

布袋尊は七福神の中で唯一実在したお坊さんで、弥勒菩薩の化身といわれ日本に伝来してからは福財の神として親しまれています。大きなお腹と満面の笑み、袋の中にはいっぱいの宝物を入れ、その姿は幸福そのものですね。

 

≪ご真言:オン マイタレイヤ ソワカ≫

 

 

中央にあるのは御神酒の「奥州仙臺七福神」。特別純米酒で勝山酒造で造られています。

 

ラッキーフェイスがたくさん並んでいます。

布袋尊のように穏やかな笑顔が素敵な福聚院の住職は、奥州仙臺七福神巡りの発起人。たくさんお話を聞かせてくださいました。なかでも面白いなと思ったのは長き夜の(なかきよの)、通の睡りの(とおのねふりの)、皆目醒め(みなめさめ)、波乗り船の(なみのりふねの)、音の良きかな(おとのよきかな)という初夢の歌のお話です。

この文は縁起のいい初夢の歌なのですが、室町時代の頃から伝わる和歌の一首で上から読んでも下から読んでも同じ音になる回文歌なのです。この歌を3回唱えてから、この歌が書かれた宝船の絵を枕の下に置いて寝ると良い夢が見られると言われているそうです。

 

 

スタンプ台は本堂入口付近にあります。

 

福聚院のお守り

 

大きな鐘はどなた様でも、いつでも撞けるそう。オープンです。

 

交通アクセスについて

 

お車の方は国道286号線を仙台駅方面に向かうと看板が見えます。専用駐車場は坂を上がってすぐの場所にございます。

 

バス利用の方は市営バス(10)のりば<愛宕大橋・三桜高校・長町営業所方面>三桜高校前下車徒歩3分、宮交バス(7)(8)のりば<鹿野橋・西多賀・鈎取方面>三桜高校前下車徒歩3分

 

 

〖福聚院詳細〗

住所:仙台市太白区門前町8-22

TEL:022-248-1961

参拝・御朱印受付時間 9:00~16:00

 

 

 

⑦福禄寿【医王山 鉤取寺】

 

 

福禄寿が祀られている鉤取寺。

 

筋骨隆々の仁王像

 

艶、光沢のある風神・雷神

 

美しい庭園には十二支の動物たちとお地蔵様が小道に並んでいます。

 

 

本堂は2階ですがこちらの入口から入ります。

 

 

福禄寿は読んで字の如く、福運、俸禄、長寿の三徳をもたらす神として名高く商売繁盛、延寿健康、除災の御利益がります。福禄寿は中国の道教において福星(家庭の幸せを願う福人)、禄星(仕事を持ち財をなす幸せを願う禄人)、寿星(健康長寿を願う壽人)の3人の仙人の徳が具現化して神になったといわれ、三位一体の神様と考えられております。

 

≪ご真言 オン マカシュリ ソワカ≫

 

 

スタンプ台はこちらにあります。

 

鉤取寺のお守り、グッズ

 

本堂の天井にもご注目

 

交通アクセスについて

 

お車の方は専用駐車場が2カ所ございます。

 

JR長町駅からバス利用の方は市営バス<西高校・八木山南経由>八木山動物公園駅行乗車

地下鉄八木山動物公園駅からバス利用の方は<新道西多賀経由>長町南駅・長町駅東口行乗車

鉤取寺前下車、階段を下り右折直進徒歩3分

 

宮交バス(7)(8)のりば<山田自由ヶ丘、南ニュータウン方面>鈎取町東、仙台西公入り口下車徒歩3分

 

 

〖鉤取寺詳細〗

住所:仙台市太白区鈎取4丁目1-21

TEL:022-245-3937

参拝・御朱印受付時間 9:00~16:00

 

 

 

7つの御朱印をいただき、達成感と幸福の気持ちが押し寄せてまいりました。

自身も七福神の御利益にあずかりながら、良い一年になりますよう、世界の平和と皆様のご多幸を祈念するとともに、皆様にも奥州仙臺七福神巡りを楽しんでいただきたいと思うのでありました。

 

奥州仙臺七福神巡り公式HP

https://sendai-shichifukujin.jp/

 

 

 

 

この記事のライター

 

ニックネーム/かなこ

塩釜市出身、仙台市在住 

元ツアープランナー 国内旅行業務取扱管理者

好きなもの/花、植物、酒、トロンボーン、すずめ踊り、スポーツ観戦

旅行好きの両親のもとに生まれ、旅行好きに育ちました。推しのツーリズムはコミュニティツーリズムと グリーンツーリズムです。 

 

 

 

 

 

 

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