最終更新日:2025/12/23
県南エリア-白石市
能「葛城(かずらき)」 シテ 佐々木多門
出羽国(山形県)羽黒山から旅をする山伏一行。大和国(奈良県)葛城山に入ると吹雪に見舞われてしまい、岩陰に休んで途方に暮れます。
そこへ柴を携えた女が通りがかり、山伏を気の毒に思い、宿を申し出て我が家へと案内します。
女は「シモト」と呼ばれている薪を焚いて暖かくしてもてなし、葛城山にまつわる「シモト」について、古歌を引いて語ります。
話すうちに夜が更けたので、山伏が勤行を始めようとすると、女は自分の苦しみを払う祈祷をしてもらいたいと頼んできます。
訳を尋ねると、その昔、自分は修験道の開祖である役行者から修業者のための岩橋を架けるように命令を受けたが、
その命に背いてしまったために、行者の法力によって蔦葛で縛られて苦しんでいるのです、と明かして消え去ってしまいます。
女は葛城明神の仮の姿であったのだと、山伏はその神霊を慰めようと祈っていると、やがて女神が姿を現します。
祈祷を喜んだ明神は、大和舞を舞って見せ、夜が明けて姿があらわになる前に…といって、岩戸の中へ入って行くのでした。
雪中に清らかな女神と出会う美しい曲です。
狂言「佐渡狐(さどぎつね)」シテ 石田幸雄
年貢を納めに都へ上る途中で道連れになった佐渡と越後のお百姓。
佐渡に狐のいるいないを巡り、賭けをすることになったが、実は佐渡に狐はおらず、狐を知らない佐渡のお百姓は
奏者(取次の役人)にワイロを使い味方についてもらう。
しかし奏者の「佐渡に狐はいる」という判定に納得のいかない越後のお百姓に、狐の形格好を問いただされ…。
越後のお百姓の追求に必死で答える、佐渡のお百姓と奏者の連携プレーが見どころです。
世相を風刺しつつ、中世の人々のたくましく生きる姿が笑いの中に描かれた狂言です。
◆開催日/2026年3月15日(日)
◆時 間/13:30~(12:30開場)
◆会 場/古典芸能伝承の館「碧水園」能楽堂
◆演目:喜多流 能「葛 城(かずらき)」シテ 佐々木多門
和泉流 狂言「佐渡狐(さどきつね)」シテ 石田幸雄
◆チケット価格
正面席6,500円
正面補助席・脇正面席6,000円
脇正面補助席・中正面席5,500円
自由席5,000円
学生席3,500円
(中学生以下無料 先着10名)
◆前売券発売開始:12月6日(土)
窓口販売開始:9時
電話受付開始:10時(電話:0224-25-7949)
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