最終更新日:2026/02/12
県南エリア-白石市
県北エリア-大崎市
こんにちは、ライターの渡邉です。
冬から春にかけて日本酒造りが最盛期ということで、宮城県内の酒蔵見学をさせて頂きました。
酒蔵見学では【試飲】するのも醍醐味ですので、電車と徒歩で気軽に行ける酒蔵さんをチョイスしてみました。
県南の「蔵王酒造」さん、県北の「寒梅酒造」さんに酒蔵見学に行って来ましたので、それぞれご紹介します!
蔵王酒造(白石市)
・歴史
創業は1873年(明治6年)。当時、個人の小さな酒造店として開業。
1913年には「渡辺醸造株式会社」として営業を始め、1931年に日本酒の銘柄を「蔵王」とする。
1970年に会社名を「蔵王酒造株式会社」と改め、今日に至る。
・特徴
酒米は主に宮城県産のものを使用しており、中でも多く使われている銘柄「美山錦」は蔵王酒造さんが、宮城県内で初めて酒造りに使ったとのことです。
日本酒に使われる水は蔵の地下から直接汲みあげた軟水の伏流水。この酒米と水を使って、近年は米をあまり削らないで美味しい日本酒に仕上げる努力もされています。
・酒蔵見学(HPで事前予約)
最寄り駅は「JR東北本線 白石駅」。仙台からの運賃は810円(改定前770円)。所要時間は約48分です。
駅からは徒歩で8分。駅から正面に向かって歩いて、曲がるのは1度だけなので分かりやすかったです。


酒蔵見学は60分、90分、120分のコースがあり、なんと価格は全て同じ。
個人は【1100円】で、蔵見学限定酒(180ml)を付けてもらうと【1650円】になります。当日に支払いを済ませて、すぐに見学スタートとなりました。
この日の見学者は私1人だったので付きっきりで案内して頂き、気になるところがあったらその都度聞く事ができました。実際の作業場を一通り案内してもらい、仕込み中の酒米に手で触れたり味見させてもらったりと、貴重な体験が出来ました。
昔ながらの建物なのでただ歩き回るだけでも古民家を見学している気分になって楽しかったです。予約時の注意事項にもある通り、途中急な階段があるので足腰の悪い方は注意が必要です。あと前日夜から「納豆」を食べてはいけないのも酒蔵見学ならではの注意事項です。




見学中は実際の作業風景は見れませんが、ガスが噴き出してブクブクいってるところを見たり、発酵したての日本酒の香りを嗅ぐ事が出来ます。上の写真は発酵したガスにより米が浮上して来ている状態だそうです。
これらの行程を経て、約1か月半かけて日本酒が出来上がるそうです。
蔵王酒造さんでは現在、年間で【1升瓶7万本】の日本酒生産を行っているとの事。ですがこれでも昔の4分の1の生産量というので驚きです。
見学途中、建物の壁に寄せ書きを書いてもらう場所があって、見学した皆さんが思い思いにメッセージを残していました。見学の際は記念に書いてみてはいかがでしょうか。


試飲は10種類ほどの日本酒を飲むことが出来ました。見学に限らず購入目的で訪れたお客さんも試飲は可能で、この日も何人か試飲していました。
気になった日本酒があれば2回、3回と試飲して自分にピッタリの日本酒を見付けられます。
上の写真のカラフルなラベルの日本酒は、若手メンバーが2015年に作り上げた特約店限定酒。スッキリしていて飲み飽きしない味を目指している日本酒。若い人にも手を取ってもらいたいと、従来のコンセプトを変えたりして時代の変化に沿って酒造りをしているとの事です。試飲してみると確かに何度でも飲みたくなる味。私は帰りに【パープル】を買って帰りました!
比較的高価な純米大吟醸酒や、レモンバーベナというハーブで作ったリキュール、ワインカクテルのような味わいのロゼ色の日本酒なども試飲。酒蔵というと日本酒のイメージですが、このラインナップを見てその常識が覆されました!日本酒にあまり馴染みのない方でも気軽に来れるなと感じました。

見学が終わってから、帰りの電車まで時間がある時は白石の町を散策して時間を潰せます。蔵王酒造さんから5分ぐらいのところに「白石城」があるのでお城好きな方は見に行っても良いと思います。余すところなく楽しめる白石市です!
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「蔵王酒造株式会社」
住所:宮城県白石市東小路120−1
TEL:0224‐25‐3355
HP:蔵王酒造HP
営業時間:午前10時~16時
休館日:年末年始(12月28日~1月4日)
(※都合により臨時休業となる場合あり)
アクセス:仙台駅→白石駅(東北本線)
見学予約(ネット):蔵見学 予約フォーム
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寒梅酒造(大崎市)
・歴史
創業は1918年(大正7年)。途中、太平洋戦争期に一時中断。
戦後の1950年代に製造を再開して、1957年1月5日に設立。
2011年3月11日には東日本大震災で酒蔵が全壊。その後急ピッチで復旧させ、同じ年の12月には製造を再開。
そこから少しずつ設備を整え、現在は1年間で『一升瓶で12万本』の日本酒製造を行っている。(※その年により変動する)
・特徴
宮城県内にある自社田で酒米を栽培してそのまま酒造りを行っている。その酒米は美山錦、山田錦、ひより、愛国という銘柄。水は蔵の地下からくみ上げた地下水を使用。
日本酒はフルーティで華やかな香りのものが多いのが特徴。最近では食事とも合うような「日常で飲む酒」を作るように。
・酒蔵見学(HPで事前予約)
最寄り駅は「JR陸羽東線 西古川駅」。仙台からの運賃は1230円(改定前1170円)。所要時間は約1時間15分です。これは全て在来線を乗り継いだ場合で、新幹線で仙台駅~古川駅まで行けば、約30分ほどで西古川駅まで行けます。
西古川駅からは徒歩で10分。雪が積もっている時は少し余分に時間がかかりますが、少し余裕をもって駅に着けるのでご心配なく!


近くまで来ると大きな看板が見えてきます。案内に従って多田川沿いを歩き、寒梅酒造さんに到着。冬の期間中は強風が吹き荒れる事もあるので防寒対策をして行く事をおすすめします!この日は写真撮影する短い間でも手を出すと、凍えるほど冷たかったです!



酒蔵見学は90分で【1760円】。見学の後に試飲が出来ます。
団体での受付も可能で、10~20名で1人【1320円】、20名以上で1人【1210円】です。
日本酒以外にもTシャツや前掛け、おつまみが売っています。販売している日本酒は酒蔵限定のもので、逆に特約店の酒屋さんでないと置いていない日本酒もあるようです。特定の日本酒を買いたいという方は事前に電話で聞いておくと良いと思います。
そして寒梅酒造さんでもマンツーマンでの酒蔵見学でした!私が行ったのは1月の下旬でしたが、1月の週末はほとんど見学で埋まっていたようでした。興味がある方は遠方からでも新幹線などを使って見学に来るとの事です。
こちらでも日本酒造りの行程順に酒蔵見学が進みます!


寒梅酒造さんでも、大事に保管してある製造途中の日本酒を実際に見せて頂きました。麹、水、酵母を入れた「水麹」の中に蒸した米を入れたものが「酒母」。やはりこの段階のものが一番香りが強く、とてもフルーティな香りが漂っていました。日本酒好きな方が見学で一番盛り上がるところだと思います!


そしてこの日は絞りの工程を見る事が出来ました。自動圧搾機で搾ったばかりの酒粕が次々と出てきました。搾られてペラペラになった酒粕を実際に試食もさせて頂く事に。歯で嚙み切れるぐらいの程よい固さで、香りが微かにあります。そして噛めば噛むほど鼻の奥で日本酒が香ってくる。これだけだと少し物足りないですが、加工すれば絶対に美味しく食せるだろうと感じました。
この酒粕は家畜の飼料や酒米を作る際の肥料に再利用されたりするそうですが、最終的に何割かは廃棄する事になってしまうようです。これを余すところなく活用出来る未来が来れば良いなと思いました。



試飲はお好きな日本酒3種。ですがサービスでいつも多めに出しちゃうとの事でした!ラインナップから気になるものがあれば、言ってみましょう。在庫があれば出して頂けます。
量としてはかなり満足感がありました。
酒屋さんの角打ちのように酒蔵見学なしで日本酒だけ飲む事も可能なので、ただ日本酒を試したいという方にもおすすめです。
前述した通り寒梅酒造さんの日本酒は香りが強いのが特徴で、そこに程よい甘みが加わって、「女性に人気」と言っていたのが分かりました。フルーティな香りにも種類があり、そこに酸味や発泡感も加わったりします。自分好みの日本酒を見付けて帰りにお土産として買わせて頂きました!

同じ敷地内には、おやつ工房もあります。こちらはあまり日本酒を飲まない女性の方におすすめです。先程見た酒粕を使ったお菓子もあるとの事。少しでも酒粕を有効活用しようと考えられているようです。
帰りの電車の時間が合わない時はこちらの工房を覗いて時間を潰すのも良いと思います!ちなみに私の滞在時間は2時間弱でしたが、あっという間に過ぎた印象でした。
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「合同会社 寒梅酒造」
住所:宮城県大崎市古川柏崎字境田15
TEL:0229‐26‐2037
HP:寒梅酒造
受付時間:午前8時30分~17時
アクセス:仙台駅→小牛田駅(東北本線)
小牛田駅→西古川駅(陸羽東線)
見学予約(ネット):蔵見学お申込み
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この記事のライター
元トラック運転手ライター。 福島県北部在住。 以前仙台市に住んでいて、その時に宮城県が好きになりました。 田舎の風景を見たり、地元のお祭りに行ったり、隠れた居酒屋を探すのが好きです。 同じ年代に共感してもらえるような記事を書きたいと思います! |
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