最終更新日:2026/03/31
仙台・松島エリア-大衡村
宮城県の中央部に位置し、県内で唯一「村」として知られる大衡村。仙台市内からバスで約1時間で訪れることができ、休日にふらっと出かける散策先として魅力的な地域です。
なだらかな丘陵地が広がる村内には、自然の中をゆったりと歩ける昭和万葉の森をはじめ、戦国時代に城の鎮守として祀られた大衡八幡神社、大衡村出身で「蔵王の画家」と呼ばれる菅野廉の作品を展示する大衡村ふるさと美術館など、自然や歴史、文化に触れられるスポットがあります。
静かな空気が流れる大衡村で、自然と歴史を感じながらゆったりと散策する。そんな時間を求めて、今回大衡村を訪れました。
大衡村に到着
到着してすぐ目に入ったのは、開放的な風景と、雪の白と山肌の灰色が織りなす美しいコントラストの山々でした。
街中の喧騒とは違う、ゆったりとした静かな空気が流れていました。
大衡八幡神社
最初に訪れたのは、大衡八幡神社です。
天文13年(1544年)に、当時の黒川を治めていた、黒川下総守景氏の二男である大衡治部大輔宗氏のお城として築城された際に、本丸の鎮守として奉安されたのが始まりとされています。
午前中に訪れたこともあり、境内はとても静かで落ち着いた雰囲気。鳥居の先に続く階段や木立に囲まれた景色からも、どこか凛とした空気が感じられました。
境内には亀の像や狛犬の霊獣像もあり、厳かな雰囲気のなかにも親しみやすさがあります。
季節は3月で、植物が茂る時期ではありませんが、すっきりとした景色だからこそ、神社の静けさがより際立っているように感じました。
椅子も置かれているので、この雰囲気を感じながら、しばらくゆっくり過ごしてみるのもいいでしょう。
大衡城跡公園
次に訪れたのは、大衡城跡公園です。大衡治部大輔宗氏の城跡を整備した公園で、春には桜の名所としても親しまれています。
高台にあるため、そこから眺める景色は格別。淡い茶色の田んぼが一面に広がり、のびやかな風景が楽しめます。
この日は青空と雲のバランスもちょうどよく、景色の美しさがより引き立っていました。
場所によっては、さらに広々とした景色と、雪が残る山々を望むこともできます。
静かな空気の中で見晴らしのよい景色を楽しめる、落ち着いたスポットでした。
大衡村ふるさと美術館
続いて立ち寄ったのが、大衡村ふるさと美術館です。大衡村出身の画家・菅野廉の作品が展示されています。
菅野廉は30代のころに二科展に入賞し、42歳でフランスに渡り、53歳では従軍画家としてインドネシアに赴くなど、国内外で活躍した人物です。
宮城に戻ってからは、東北の自然や風景を描く画家としても知られています。
館内には、お釜などを中心とした、宮城を代表する自然の風景を描いた作品が展示されていました。
個人的に印象に残ったのが、油彩の作品です。油彩ならではのシンプルな表現で見やすく、やわらかなパステルカラーの色使いもかわいらしく感じられました。
そのほか、宮城教育大学美術科と東北大学美術部によるコラボ展示も開催されていました。
幻想的な赤べこの作品や、「あなたの奥底にある感情はどんな色であふれているか」と問いかけるような展示もあり、こちらも見応えがあります。
菅野廉の作品とあわせて、さまざまな表現に触れられるのも魅力です。
昭和万葉の森
昭和天皇御在位60年を記念して整備された、万葉植物を主体とする森林公園です。
総面積23ヘクタールの広大な敷地には、およそ520種の植物が植栽されているほか、48基の万葉歌碑が設置されており、自然と文化の両方を感じられるスポットとなっています。
入り口には、木材で作られたかわいらしいキャラクターたちが出迎えてくれます。
背の高い木々に囲まれ、風を感じながら歩くだけでも十分に楽しめます。
ほととぎす 待てど来鳴かず菖蒲草 玉に貫く日をいまだ遠みか
奈良時代を代表する歌人・大伴家持の歌です。ホトトギスがまだ鳴かず、菖蒲を飾る季節もまだ先であることから、初夏の訪れを待ちわびる気持ちが感じられます。
まだ肌寒い季節が続く今だからこそ、この歌の情景がより身近に感じられました。
秋風は 涼しくなりぬ馬並めて いざ野に行かな萩の花見に
こちらも好きな歌です。季節の変わり目の風の心地よさや、馬を並べて萩を見に行くという情景にも、どこかのどかで懐かしい趣が感じられました。
園内には大きな池もあり、水辺の風景も楽しめます。静かな水音や春の風を感じながら、万葉歌碑を眺めつつ、ゆったりと散策してみてはいかがでしょうか。
SHAH JEE(シャハジー)
散策の途中や帰りにぜひ立ち寄りたいのが、インド・パキスタン料理店の「SHAH JEE(シャハジー)」です。
大衡村で本格的なスパイス料理を味わえる一軒で、一般的なインドカレーはもちろん、仙台市内でもなかなか出会えないパキスタン料理も楽しめます。
この日は、「ニハリ」というパキスタン料理を注文しました。マトンの骨付き肉をじっくり煮込んだ濃厚なカレーで、満足感のある味わいでした。
大衡村の散策を楽しんだあと、食を通して異文化に触れてみるのもおすすめです。
【紹介スポット】
・大衡八幡神社
住所:宮城県黒川郡大衡村大衡八幡48
祈祷時間:9:00~18:00
駐車場:有
・大衡城跡公園
住所:宮城県黒川郡大衡村大衡塩浪3-51
駐車場:有
・大衡村ふるさと美術館
住所:宮城県黒川郡大衡村大衡平林39-12
営業時間:10:00~16:00
駐車場:有
・昭和万葉の森
住所:宮城県黒川郡大衡村大衡平林117
営業時間:9:00~16:00(4月~10月は16:30まで)
駐車場:有
・SHAH JEE
住所:宮城県黒川郡大衡村大衡枛木126-6
営業時間:11:00~21:30(L.O.21:00)
駐車場:有
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この記事のライター
仙台市在住。旅と食を軸に各地を巡りながら記録するのが好きです。 noteでは「仙台で世界一周グルメ旅」として、地元で食べられる異国料理を紹介し ています。 趣味:食べ歩き、筋トレ、調べ物。 登山などの自然を感じられるアクティビティに挑戦したいです。 |
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