最終更新日:2022/04/20
県北エリア-栗原市
こんにちは!ライターのKaiです。
宮城県栗原市にある「くりはら田園鉄道公園」という場所をご存知でしょうか?
かつて栗原市を走り、地域の人々に愛された“くりはら田園鉄道(通称:くりでん)”の歴史を今に伝える複合施設です。園内には、実物車両や貴重な資料を展示する「くりでんミュージアム」、大正9年に建てられた駅舎が保存された「くりでん旧若柳駅」、そして広々とした「くりでん芝生広場」で構成されています。
今回は、鉄道ファンならずとも思わず夢中になってしまう、この魅力あふれる施設をたっぷりの写真とともにご紹介します!
■ピカピカの車両がお出迎え!「くりでんミュージアム」

まずはメイン施設の「くりでんミュージアム」へ。入口横の受付で入場料を支払い、パンフレットを受け取ります。順路を教えてくれる丁寧な看板があるので、初めてでも迷うことはありません。

入り口すぐの場所には、くりでんの駅長さんをモデルにしたサンバイザーが!まずはこれを被って、すっかり駅長さん気分で見学をスタートするのもおすすめです。

コンクリートの屋外通路に出ると、当時くりでんが走っていたルートの駅看板がズラリ。そして設置されている案内板のルートに沿ってまず初めに機関車庫へ足を踏み入れると……。

目に飛び込んでくるのは、綺麗に磨き上げられ、ピカピカに輝く実物車両のKD12!薄暗い機関庫の中に鎮座するその重厚な姿は、圧巻の一言です。ライトを点灯できるボタンを押してみたり、なんと車両を下から覗き込むなんていう珍しい体験もできちゃいます。

もちろん、外から眺めるだけではなく、実際に車両の中を見学することも可能。シートに腰を下ろせば、ガタゴトと揺られて旅をしているような気分に浸れます。
また、車両内では、難易度別に2コースが用意された運転シミュレーター(有料)も体験が出来ますので、ぜひチャレンジしてみてはいかが?


画像提供:くりはら田園鉄道公園
■当時の息遣いを感じる、ノスタルジックな展示の数々

機関庫の途中に設置されていた案内板に従って、屋外へと続く道を進むと、かつての若柳駅の車両係員の詰所がありました。当時使われていた木製のロッカーや色褪せた名札などが並びます。

再び機関庫へ戻って、車両があった反対側に置かれている修繕コーナーへと進めば、列車の運行だけでなく、整備や部品の製造に使われた道具の展示や、その当時の様子を写した写真が飾られていたりと、裏側で支えていた人々の「生きた歴史」の息遣いがひしひしと伝わってきます。


ちなみにこの機関車庫・修繕庫にある螺旋階段を登ると、列車や展示物を上から見下ろすこともできるので、全体を写真にパシャリ。

修繕庫から移動した先にある客車庫では、常設展示されている実物車両2両のうち、もう一つの車両、KD952が展示されています。

真っ赤な外装のKD952ですが、平成6年に導入された特注車両ということで、車両の内装がレトロ調になっていたり、床に宮城県産の木材が使われていたり、車両の頭についている上部前照灯がカンテラの形をしていたりと様々なところにこだわりを感じさせます。


■人々の暮らしに寄り添い続けた、エモーショナルな歴史に触れる

ぐるりと回って、受付をおこなった館と同じ建物内にある資料館エリアへ。ここには、細かいところまで設定が練られていていつまでも見ていられるジオラマなど、充実した展示が広がっています。
資料館のドアを開けると、すぐ目の前には、列車をモチーフにした撮影スポットが。
ここでは、くりはら田園鉄道時代の制服レプリカを着て、記念撮影も無料で可能です。


その後、ぜひ見ていただきたいのが、単なる鉄道の記録にとどまらない「生きた歴史」の数々を伝える展示パネル。
最終列車を見送った後、翌朝の始発に向けて駅員たちが寝泊まりした「宿直」の様子が伝わる小物など、当時の生活感が伝わる展示は胸に迫るものがあります。


時代が移り変わり、地域の景色が変化していく中でも、常に人々の生活の変わり目に寄り添い、走り続けた「くりでん」。ただ体験して楽しむだけでなく、そんなエモーショナルな物語の奥深さを感じられます。
あと、見逃してほしくないのが、くりでんジオラマ。かつてくりでんが走った路線をジオラマで再現しているのですが、そこに再現された世界は、凝りに凝った設定が散りばめられている面白さがあります。
ジオラマの設置場所に置かれているパンフレットは、ジオラマをより楽しむためのスパイスになるので、ぜひ一度見てみてください。

歴史の温もりに触れた後は、当時の駅員さん気分で「硬券切符」の出札体験はいかがでしょうか。日付を入れたり、改札鋏で切れ込みを入れたりする体験も無料で楽しめます。作った切符は記念に持ち帰ることができるので、最高の旅の思い出になりますよ! 最後のコーナーには販売エリアもあるので、お土産選びも楽しめます。

画像提供:くりはら田園鉄道公園
■タイムスリップしたかのような「旧若柳駅」

くりでんミュージアムを満喫した後は、実際に使われていた車両が10両も展示されている「旧若柳駅」へ。
木造の駅舎に一歩足を踏み入れると、そこはもう完全に「昭和」。色褪せたペンキ、使い込まれた木製の長机、同じ部屋内に掲げられた荷物預かりの看板や廃線前の運賃表……。平成を通り越し、地域の人々の足として愛され、活躍していた往年の空気がそのまま残されています。



実際にホームに出て見学することも可能です。くりでん旧若柳駅のそばにある、くりでん芝生広場の看板に展示されている各車両の細かい説明を確認できるので、じっくりと列車のことを知りたい方は、広場の案内看板を見てから若柳駅を訪れるのもいいかもしれません。


■広々とした芝生広場で、子どもたちも大満足!

芝生広場には列車の形をした遊具があり、芝生が広がっているので、子どもたちが思いっきり遊んでリフレッシュするのにぴったり!
ベンチやテーブルも置かれているので、休憩するのにも適しています。

また、公園内には、現役時代に使用されていた鉄道に関する機器類も展示されているので、そちらもお見逃しなく。

■大人気!旧線の軌道を使ったワクワクの体験イベント
芝生広場でのんびり過ごすだけでなく、「くりはら田園鉄道公園」という複合施設全体を通して、イベントが定期的に企画されています。
日によっては、旧線の軌道を使ったレールバイクの乗車や、旧若柳駅〜片町裏信号所間(往復1.8km)での実物車両への乗車、さらには実際の列車の運転ができる貴重な機会も!
見て、触れて、ノスタルジーに浸れる「くりはら田園鉄道公園」。次の休日のお出かけ候補に、ぜひ加えてみてはいかがでしょうか?
【施設情報】
くりはら田園鉄道公園
・住所:宮城県栗原市若柳川北塚ノ根17番地1
・電話:0228-24-7961
・HP:https://www.kuridenpark.com
・開館時間:10:00~17:00(入館は16:00まで)
・休館日:毎週火曜日および年末年始
※火曜日が祝日の場合、翌平日が休館日。
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この記事のライター
宮城県在住。自然や旅をテーマに取材・執筆を行う元旅行会社勤務のライター。
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