最終更新日:2026/09/04
仙台・松島エリア-仙台市

「3回お参りすれば、一生中風(体の麻痺)にならない」
そんな言い伝えの残る神社が、仙台市宮城野区にあります。青麻神社(あおそじんじゃ)は、日神・月神・星神を祀る「三光信仰」の総本社。新利府インターから車で約10分という近さながら、境内に一歩入ると別世界のような静けさが広がります。今回は実際に参拝し、その見どころや歴史、湧き水スポットまで歩いてレポートします。

青麻神社は駅からも遠く、山の中にあるので、車で行くのがおすすめです。神社の近くには、広い駐車場がありました。

駐車場の周りも森に囲まれています。都会のにぎやかな場所から離れ、非日常感を味わえます。神秘的な雰囲気です。

駐車場の周りには大小さまざまな石碑がありました。

さらに、延命土蔵尊とかかれている石像もありました。案内板によると、元々は東京の大森山王の邸宅庭園にあったが、昭和15年(1940年)に譲渡され、仙台市に寄贈されたとのこと。最後に昭和17年とかかれており、この看板とお地蔵さんが設置されたのが、太平洋戦争中の1942年だったことがわかります。
延命なので、長寿といったご利益がありそうですね。

こちらが青麻神社の案内図です。駐車場から歩いてすぐに、青麻神社の境内への入り口があります。境内には、社殿とその周りにもいろいろあるそうです。

駐車場の一角には、「青麻宮」と刻まれた石碑がありました。元々山形市内にあったものですが、再開発によって撤去され、青麻神社に移設したとのこと。青麻宮は青麻神社の旧称のひとつで、昔は「青麻権現社」「嵯峨神社」「青麻岩戸三宮」と呼ばれていたそうです。

社殿に行くには、この赤い橋を渡ります。

こちらの石碑には、「はるばると 青麻の山を訪づねきて幸多かれと 祈る我等は」
という和歌が刻まれています。青麻神社を訪れた人々が、自分や大切な人の幸せになるように願った歌でしょうか。

橋を渡ったさきには鳥居があり、帽子をかぶった狐(?)が出迎えてくれました。参道の先には拝殿の入り口が一直線に見えます。石畳にはところどころ苔がはえていて、長い年月この場所が存在しているのを感じました。

参道のわきには、青麻神社の案内板がありました。麻の栽培を伝えるためにこの地を訪れた人が、太陽・月・星の神様をお祀りしたのが始まりとのこと。麻にちなんで青麻なのも納得です。ご利益は、中風(体の麻痺)封じや眼病平癒、旅の安全。「3回お参りすれば生涯中風(体の麻痺)にならない」という言い伝えの残っているのだとか。

「青麻岩戸三光宮」と刻まれた大きな石もありました。こちらも一部苔でおおわれています。

拝殿に来ました。朱色の屋根と太いしめ縄が印象的で、左右には狛犬が向かい合って並んでいます。入口には参拝の作法を絵で紹介した看板もあり、お参りの作法がわからなくても安心です。

拝殿のそばには木製のベンチがありました。ここに座って境内の静かな雰囲気を味わうと、悪い気が浄化されそう。

ベンチのうえには、「天和霊験譚(てんなれいげんたん)」という言い伝えの説明書きがありました。書かれているのは、昔この村に久作という正直者がいたものの、目を患い失明してしまい、暮らしに困窮していたという話です。天和2年、久作のもとに1人の老人が現れ、「丑の刻に身を清めて天を拝みなさい」と告げます。久作が言われた通りに祈り続けると、星の光、やがて月、太陽の光までわかるようになり、ついに目の病が癒えたとのこと。青麻神社の眼病平癒のご利益は、この言い伝えに由来しているようです。

境内の一角には、手水の作法をレトロな絵で説明した案内板がありました。

ここが手水舎。緑に囲まれた空間のなかで水が湧き出ていました。さわってみると、ひんやり冷たかったです。こちらの水はペットボトルで汲む人もいるそう。取材した日も小さいポリタンクを持って訪れる人を見かけました。

奥に進むと、小さな祠にいくつもの石像が並んでいました。しめ縄と紙垂が張られ、丁寧に祀られているのがわかります。隣には小さな石造りの社も佇んでいました。

少し離れた木立の奥にも、石灯篭に挟まれるように小さな祠がありました。

拝殿を右に進むとあるのが長い軒下が続く建物。絵馬記入所と祈禱者入口という案内板があります。ちょうど御祈禱する方がおり、ここから中へ入る様子が見られました。

さらにその奥にあるのが社務所入口。なかでは絵馬やお守りなどが売られていました。

お参りする際の楽しみであるおみくじ。青麻神社では、みずみくじやこどもおみくじ、扇子おみくじなど、バラエティー豊かなおみくじがあります。
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迷いましたが、ひいたことがないみずみくじ(200円)をやってみることに。水に浸すと文字が浮かび上がる仕組みになっています。花柄のデザインがめちゃくちゃかわいい。願い事・体調・旅行などの項目ごとに占えるようです。

先程紹介した手水舎で水に浸せます。浮かんできた文字は、第七番の小吉。それぞれの項目が一言でシンプルに書かれており、長々とした文章を読み解く手間がないのがうれしいポイント。サッと読めるのがいいですね。

おみくじは、専用の結び所に結んできました。青麻神社は山のほうにあるんですが、おみくじの多さから多くの参拝者が訪れていることがわかります。

境内には、車のお祓い所もありました。「厄除祈願」「方位除祈願」と書かれたのぼり旗が風になびき、砂利が敷かれた一角には車を停めるためのスペースが用意されています。車のお祓いをしたことはありませんが、新車を購入した際や交通安全祈願で訪れる人もいるのでしょう。

広い境内の中には、大きな鯉が泳ぐ池があります。緑に囲まれた水面は穏やかで、時折魚が跳ねる音だけが響いていました。近くには柄杓が並べられており、ここでも参拝者が手を清めてきたことがうかがえます。

境内の散策が終わり、次は駐車場へ。これで終わりではなく、滝ノ沢・三光の滝とかかれた案内板の先に行ってみました。山道で足下がよくないとの注意書きがあります。看板の先を見ると、初めは舗装された道ですが、奥のほうは本格的な山道になる雰囲気を感じます。

真夏で高温多湿なはずなのに、木々が生い茂ったこの周辺は少し温度が低いように感じました。

細い橋。その下には浅い川がありました。この日は雨が降ったせいで地面が濡れており、すべらないように注意して進みました。

森のなかを小川沿いに進みます。少しだけ霧がかかっており、神秘的な雰囲気。

道を進んだ先に見つけたのは、羽衣の滝、麻衣の滝、竜門の滝とかかれた小さな滝。
岩肌を伝うように水が流れていました。
「伝 海尊塚」とかかれた看板も発見。太陽の光に照らされた緑に囲まれ、静かな空気が漂っていました。ここから先は道を見つけられなかったので、引き返しました。

駐車場の道路を挟んだ向かいには、「元茶屋の清水」という場所があります。かつて青麻神社の参拝者のために茶店が引いていた水を復旧したもので、水源保全のためゴミは持ち帰るようにとの注意書きもありました。実際に水に触れてみると、ひんやりと冷たく、思わず顔がほころぶ心地よさでした。境内の手水舎と同様、持ち帰りもできるようです。
木々に囲まれた豊かな自然を一度に味わえる青麻神社。拝殿での参拝やおみくじ、清水、山道を行く滝巡りと、境内だけでは終わらない見どころの多さに驚かされました。特に、ひんやりと冷たい清水に触れたときの心地よさや、雑念を忘れさせてくれる静けさは、実際に足を運んでみないと味わえないものです。
一歩踏み入れればまるで別世界のような青麻神社。パワースポット巡りが好きな人や、神社・歴史文化に興味がある人は、宮城県を訪れた際にぜひ立ち寄ってみてください。
<青麻神社情報>
住所:宮城県仙台市宮城野区岩切字青麻沢32番地
電話番号:022-255-6670
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この記事のライター
宮城県在住の取材ライターです。 観光スポットを中心にさまざまな記事を執筆しています。 プライベートでは3人の子どもの母です。 宮城県の魅力を全力でお届けしていきます。 |
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